九州西国霊場巡り

開創千三百年の歴史・・日本最古の観音霊場
樹木の茂る山の道。・潮の香る海の道。・心温まる里の道。・ふと、我にかえると人の道を教えられる。 観音さまに出会う心の旅のはじまり。

九州西国霊場 第三十番 正覚寺

第三十番 東油山 正覚寺

宗旨  臨済宗東福寺派

本尊  千手観世音菩薩

住所  〒814-0155 福岡県福岡市城南区大字東油山 508

御詠歌 まつがえに みどりをそえて ちよやちよ かわらぬのりの ためしなりけり

正覚寺1 正覚寺2
本堂 本堂
国指定重要文化財になっている本堂です。→ →本堂全景。→

 

正覚寺3 正覚寺4
本堂 本堂
→本堂内の景色。→ →聖観音座像が安置されています。→

 

正覚寺5 正覚寺6
鐘楼と観音堂 鐘楼
→観音堂はなにやら故美空ひばりさんとゆかりがあるそうだ。「河の流れのように」の曲が流れていた。→ →鐘楼。→

 

正覚寺7 正覚寺8
庫裏 庫裏
→庫裏玄関。→ →庫裏全景。本日は毎年二月一日に、カビの形で実りや風水害を占う「油山粥開き」が行われ、これは江戸時代より続くものだということです。→

 

正覚寺9 正覚寺10
山門 山門
→石造りの変わった形の山門です。→ →山門から参道を見下ろしてみました。→

 

正覚寺11 正覚寺12
境内 境内
→山門横に記念植樹が植えられています。→ →幾重にも重ねられた石塔。→

 

正覚寺13 正覚寺14
海神社 海神社
→神仏習合のなごり、境内の鳥居。→ →鳥居から石段の上の海神社のお社。→

 

正覚寺15 正覚寺16
境内 境内
→海神社の正面の観月楼展望台。→ →福岡市街の遥か先に玄海灘を望む。→

 


次は九州西国霊場 第三十一番 鎮国寺に行きましょう。

目 次
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九州西国霊場は今から約千三百年前の和銅六年(七一三)に、宇佐の仁聞菩薩と法蓮上人により開創されました。 三十三観音霊場を巡る心の旅路は「日の御子」のおわします英彦山から始まります。

「わが心 水の如くあれ わが心 空の如くあれ」(山頭火)と念じながら、山国川を下れば、宇佐を経て 「仏の里」国東へ至ります。

六郷満山の最高峰、両子山から湯煙の別府を過ぎ、豊後水道をはるかに臨む霊山や九六位山の山の道をたどれば、 緑樹のさわやかな香りと清浄な水と小鳥の囀りに心も和みます。

臼杵の石仏の微笑や、内山観音を後に、大阿蘇の噴煙を仰げば、五岳の寂かな涅槃像が燃えたぎる 阿修羅の怒りを抑えるかのように迫ってきます。

剣聖・宮本武蔵も座禅した熊本の岩戸観音より三重塔と雪舟庭のある清水観音へ。 筑後川中流域の装飾古墳や平安期経筒の出土で有名な観音寺から弥生文化を代表する吉野ヶ里遺跡など、 有明海を包むようにして海の道は続きます。

九州を代表する滝の清水観音から竹崎を経て、異国情緒あふれる長崎の街。 その南端の野母崎へと巡礼し、西海国定公園を臨む佐世保の福石観音へ。 唐津の「虹の松原」の緑に心洗われながら、玄界灘を北上すれば、雷山千如寺の大きな千手観音さまのお慈悲に 触れることができます。

静寂な油山観音から博多の町を経て、神湊を臨む鎮国寺の優しい如意輪観音さまに手を合わせて、 西日本随一の大宰府観世音寺で結願します。

延べ千百キロの九州西国の巡礼を終えれば、しなやかな観音さまの心をいただき、 日本最古の梵鐘の音が、しみじみと胸にしみてきます。

その中の一員になるべく 私も巡ってみました。 皆様の健康と安心、ご利益がもれなく満たされますよう お祈りいたします。