九州西国霊場巡り

開創千三百年の歴史・・日本最古の観音霊場
樹木の茂る山の道。・潮の香る海の道。・心温まる里の道。・ふと、我にかえると人の道を教えられる。 観音さまに出会う心の旅のはじまり。

九州西国霊場 第十二番 青龍寺

第十二番 金剛山 青龍寺

宗旨  天台宗

本尊  十一面観世音菩薩

住所  〒869-2612 熊本県阿蘇市一の宮町宮地165番地

御詠歌 うちなびく あそのみやまの ゆうけむり みどりをひたす なみかとぞみる

青龍寺1 青龍寺2
石表柱 表札
本堂下に建つ九州西国第十二番霊場 天台宗金剛山青龍寺。→ →本堂入口に架かる金剛山青龍寺 九州西国十二番札所の表札。→

 

青龍寺3 青龍寺4
本堂 本堂
→田中家(旧田中医院)の二階に本堂があります。→ →本堂内景色。→

 

青龍寺5 青龍寺6
本堂 本堂
→本堂内景色。→ →本堂内景色。→

 

青龍寺7 青龍寺8
本堂 本堂
→本堂内景色。本尊十一面観世音菩薩とある。→ →本堂に架かる本尊描写絵。→

 


次は九州西国霊場 第十三番 西厳殿寺に行きましょう。

目 次
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九州西国霊場は今から約千三百年前の和銅六年(七一三)に、宇佐の仁聞菩薩と法蓮上人により開創されました。 三十三観音霊場を巡る心の旅路は「日の御子」のおわします英彦山から始まります。

「わが心 水の如くあれ わが心 空の如くあれ」(山頭火)と念じながら、山国川を下れば、宇佐を経て 「仏の里」国東へ至ります。

六郷満山の最高峰、両子山から湯煙の別府を過ぎ、豊後水道をはるかに臨む霊山や九六位山の山の道をたどれば、 緑樹のさわやかな香りと清浄な水と小鳥の囀りに心も和みます。

臼杵の石仏の微笑や、内山観音を後に、大阿蘇の噴煙を仰げば、五岳の寂かな涅槃像が燃えたぎる 阿修羅の怒りを抑えるかのように迫ってきます。

剣聖・宮本武蔵も座禅した熊本の岩戸観音より三重塔と雪舟庭のある清水観音へ。 筑後川中流域の装飾古墳や平安期経筒の出土で有名な観音寺から弥生文化を代表する吉野ヶ里遺跡など、 有明海を包むようにして海の道は続きます。

九州を代表する滝の清水観音から竹崎を経て、異国情緒あふれる長崎の街。 その南端の野母崎へと巡礼し、西海国定公園を臨む佐世保の福石観音へ。 唐津の「虹の松原」の緑に心洗われながら、玄界灘を北上すれば、雷山千如寺の大きな千手観音さまのお慈悲に 触れることができます。

静寂な油山観音から博多の町を経て、神湊を臨む鎮国寺の優しい如意輪観音さまに手を合わせて、 西日本随一の大宰府観世音寺で結願します。

延べ千百キロの九州西国の巡礼を終えれば、しなやかな観音さまの心をいただき、 日本最古の梵鐘の音が、しみじみと胸にしみてきます。

その中の一員になるべく 私も巡ってみました。 皆様の健康と安心、ご利益がもれなく満たされますよう お祈りいたします。