九州西国霊場巡り

開創千三百年の歴史・・日本最古の観音霊場
樹木の茂る山の道。・潮の香る海の道。・心温まる里の道。・ふと、我にかえると人の道を教えられる。 観音さまに出会う心の旅のはじまり。

九州西国霊場 第二十八番 常安寺

第二十八番 円通山 常安寺

宗旨  曹洞宗

本尊  十一面観世音菩薩

住所  〒847-1201 佐賀県唐津市北波多徳須恵365番地

御詠歌 まつらがわ きよきながれの きしなみは つきにくだくる たまかとぞみる

常安寺1 常安寺2
石表柱 鐘楼
九州西国第二十八番 常安禅寺 とある石表柱。→ →鐘楼全景。→

 

常安寺3 常安寺4
本堂 本堂
→本堂全景。→ →本堂正面と架かる扁額。→

 

常安寺5 常安寺6
本堂 本堂
→本堂に架かる百八観音霊場第103番札所と九州西国第二十八番霊場の表札。→ →本堂内 常安禅窟 の扁額。→

 

常安寺7 常安寺8
本堂 本堂
→本堂内の景色。→ →本堂内の景色。→

 

常安寺9 常安寺10
園通殿 園通殿
→園通殿全景。→ →園通殿に架かる扁額。→

 

常安寺11 常安寺12
案内 庫裏
→常安寺の誕生釈迦仏。朝鮮半島の統一新羅時代(7世紀〜10世紀初頭)に作られた、お釈迦様が誕生された時の姿を写した仏像です。お釈迦様は、摩耶夫人の脇の下から生まれるや、七歩歩いて天と地を指し、「天上天下唯我独尊」と唱えられたと伝えられています。 誕生仏はこの釈迦の誕生を祝って4月8日におこなわれる潅仏会(花まつり)の本尊です。誕生したお釈迦様を竜王が洗い清めたという故事にならって甘茶を注ぐため、腐食しにくい銅でつくられています。本像は短い裳を身につけ、左手を上げていて、中国や朝鮮でしばしば見られる姿です。 小さな仏像ですが、顔の造作をはっきりとつくり、胸の肉づきも豊かで、すぐれた造形をみせています。当初の台座を残すことも貴重で、朝鮮半島との活発な交流を窺わせる渡来仏です。(北波多村教育委員会)→ →庫裏全景。→

次は九州西国霊場 第二十九番 千如寺に行きましょう。

目 次
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九州西国霊場は今から約千三百年前の和銅六年(七一三)に、宇佐の仁聞菩薩と法蓮上人により開創されました。 三十三観音霊場を巡る心の旅路は「日の御子」のおわします英彦山から始まります。

「わが心 水の如くあれ わが心 空の如くあれ」(山頭火)と念じながら、山国川を下れば、宇佐を経て 「仏の里」国東へ至ります。

六郷満山の最高峰、両子山から湯煙の別府を過ぎ、豊後水道をはるかに臨む霊山や九六位山の山の道をたどれば、 緑樹のさわやかな香りと清浄な水と小鳥の囀りに心も和みます。

臼杵の石仏の微笑や、内山観音を後に、大阿蘇の噴煙を仰げば、五岳の寂かな涅槃像が燃えたぎる 阿修羅の怒りを抑えるかのように迫ってきます。

剣聖・宮本武蔵も座禅した熊本の岩戸観音より三重塔と雪舟庭のある清水観音へ。 筑後川中流域の装飾古墳や平安期経筒の出土で有名な観音寺から弥生文化を代表する吉野ヶ里遺跡など、 有明海を包むようにして海の道は続きます。

九州を代表する滝の清水観音から竹崎を経て、異国情緒あふれる長崎の街。 その南端の野母崎へと巡礼し、西海国定公園を臨む佐世保の福石観音へ。 唐津の「虹の松原」の緑に心洗われながら、玄界灘を北上すれば、雷山千如寺の大きな千手観音さまのお慈悲に 触れることができます。

静寂な油山観音から博多の町を経て、神湊を臨む鎮国寺の優しい如意輪観音さまに手を合わせて、 西日本随一の大宰府観世音寺で結願します。

延べ千百キロの九州西国の巡礼を終えれば、しなやかな観音さまの心をいただき、 日本最古の梵鐘の音が、しみじみと胸にしみてきます。

その中の一員になるべく 私も巡ってみました。 皆様の健康と安心、ご利益がもれなく満たされますよう お祈りいたします。